建材・吹付け材中のアスベスト分析について

分析方法(JIS A1481:2006)

日本工業規格 『建材製品中のアスベスト含有率測定方法』 (平成18年3月25日制定)詳細
  • 位相差顕微鏡による定性分析:分散染色分析法
  • X線回折装置による定性分析
  • X線回折装置による定量分析(定量下限値:0.1%)

    ※定量下限値は試料の状態により変動する可能性がございます。


厚生労働省よりの通達

平成18年8月21日、厚生労働省より以下の通達が発表されました。

新通達の中で、アスベストの定量下限は「1%」から「0.1%」に引き下げられ、分析は日本工業規格「JIS A1481」によって行うことが規定されました。
また、過去に行ったアスベスト分析結果の取り扱いについて、分散染色法による定性分析を行った結果、アスベスト繊維が確認されなかった(分散色が確認されなかった)場合、アスベストが0.1%を超えて含有していないものとして取り扱うこことされており、分散染色法により、アスベスト繊維が確認されなければ、アスベストの含有率は0.1%未満とし、新たに定量分析をする必要は無いとされています。
  • 建材中の石綿含有率の分析方法について(基発第0821002号) 詳細
  • 建材中の石綿含有率の分析方法に係る留意事項について(基安化発第0821001号) 詳細
なお、上記通達の発表に伴って従来の分析方法である「基発第188号」および「基安化発第0622001号」は廃止されました。

電話075-313-6791 担当:アスベスト診断士・深野(フカノ)


アスベスト試料の採取方法

  • 吹付け材、保温材のようなやわらかい材料の場合・・・ 10cm3 程度を3ヶ所から採取
  • 成形板などの比較的硬い材料の場合・・・・・・・・・・・・ 10cm2 程度を3ヶ所から採取

採取した試料の識別のために記録する項目例

  • 建材名
  • 建物、配管設備、機器などの名称及び用途
  • 施工年及び建築物への施工などを採用した年
  • 建物などの採取部位及び場所
  • 試料の大きさ、採取方法及び採取年月日

試料の前処理(1次分析試料の作成)

  • 450±10℃にて1時間以上加熱もしくは低温灰化装置による有機成分の灰化(有機成分試料の場合のみ
  • 粉砕
  • 目開き425〜500μmのふるいを通してふるい分け

アスベスト・定性分析方法

顕微鏡による定性分析


  • 標本の作製(1試料につき9標本)
  • 位相差顕微鏡による分散染色法
アスベストの分散色
アスベストの種類 屈折率nD25℃ 分散色
クリソタイル 1.550 赤紫色〜青色
アモサイト 1.680 桃色
1.700 青色
クロシドライト 1.680 だいだい(橙)色
1.700 青色

X線回折装置による定性分析

  • 一次分析試料を試料ホルダに充填
  • 定性分析
  • 回折パターンの判定(標準物質の回折パターンとの比較)

アスベスト・定量分析方法

  • 二次分析試料の作成(1試料あたり3標本)
  • 検量線の作成
  • 定量分析(回折強度の計測)
  • 測定結果の算出

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